【パリ=三井美奈】バチカン(ローマ法王庁)は18日、台湾による法王フランシスコの招待を断ると発表した。
バチカン放送が伝えた。

 台湾訪問の招請は今月14日、バチカンを訪問した陳建仁副総統が法王に直接伝えた。これを受けてバチカン報道官は
18日、「法王の訪問は検討されていない」と述べた。

 バチカンは9月、中国と司教任命権をめぐって暫定合意を発表しており、台湾訪問を公式に否定したのは中国への配慮とみられる。

 台湾にとってバチカンは、欧州で外交関係がある唯一の国。陳副総統による法王の招待は、バチカンの中国接近の動きを警戒し、
外交関係の維持を確認する狙いがあった。
https://www.sankei.com/world/news/181019/wor1810190015-n1.html