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開場して、初の週末を迎えた豊洲市場では、一般見学がスタートした。
お目当ての飲食店を目指す人たちなどで、朝から行列ができた。
「ゆりかもめ」の駅から、豊洲市場に向かって伸びる長い列。
13日午前10時前、予定より5分ほど早く、一般の見学者に市場の一部が解放された。
「水産仲卸売り場棟」の3階にある飲食店舗。
和食から洋食、さらには牛丼やカレーなど、22店舗が入っているが、どの店も大混雑。
北海道から来た男性は、「開場前から人が並んでいて、びっくりしました。いつ食べられるのかなと楽しみにしています」と話した。
あまりの人で、通路を通れなくなるおそれがあるとして、建物への入場規制も行われた。
管理棟3階にある、すし店「市場鮨」。
13日朝、「市場鮨」店主・竹田勝治さんは「不安もありますけど、いっぱい来てくれるかどうか。でも、期待も大きいです」と、期待と不安を口にしていたが、午前7時の開店とともに、早速、築地時代の常連客がやってきた。
店主「どっかの高級店っていう感じ?」
常連客「広さが全然違いますよね」、「すごく、本当にすてきになった」
広く、新しくなった店に驚く常連客。

(略)

一方、1週間前の築地市場最終日。
「感傷はないよ、感傷は」と話していた、コーヒー喫茶「センリ軒」の店主・川島進一さん。
豊洲市場に移転して3日。
店は看板も新しくなり、雰囲気は一変していた。
川島さんは「自分で置いた場所がどこだったか忘れちゃう。まだ体が覚えていないから」と話した。
広くなった厨房(ちゅうぼう)に、まだ慣れていないという川島さん。
移転に合わせて、新たにソフトクリームを作る機械を導入した。
しかし、店で使っているコーヒーマシンやトースターなどは、築地時代のものをそのまま使っている。
川島さんは「新しくしようと思ったけど、もったいないからね」と話した。
新しくなった店には、早速、外国人の常連客が訪れていた。
常連客は「100回くらい食べたことがある」、「朝4時、5時に競りに来た時、毎回ポテトスープを食べる。東京で1番うまい!」などと話した。