早稲田大学政治経済学術院のJeremy Boo(論文執筆当時:同大学院政治学研究科修士課程2年、現在はミシガン大学政治学研究科博士課程在籍中)、上田路子准教授、大阪大学大学院国際公共政策研究科の松林哲也准教授の研究グループは、
日本国内の41年間(1974年〜2014年)の自殺者約90万人の死亡時刻データを調べ、性別や年齢グループによって自殺で亡くなる曜日や時間帯が異なること、さらに、経済状況が悪化するにつれ、早朝から通勤時間にかけての中高年男性の自殺が増加することを明らかにした。

 調査によると、勤労世代である中高年男性(40歳〜65歳)の自殺は月曜日の朝に集中している。仕事で悩みを抱えている人の場合、そうなる傾向はわからないでもない。
とりわけ、バブル経済崩壊以降の 1990年代後半以降は月曜日の朝に自殺者数の大きなピークがあるという。一方、高齢男性や女性は昼間に自殺する傾向にあるなど、性別・年齢グループ別に自殺リスクが高まる曜日・時間帯が明らかとなった。
こうした傾向を踏まえ、従来と比べてより効果的な曜日・時間帯にサポート体制を強化・充実させることが自殺を防ぐことにつながりそうだ。

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