社説)朝鮮学校判決 学びの保障を最優先に


朝鮮学校の生徒を除外するのは制度の趣旨に反するはずだ。
 国が大阪朝鮮高級学校(大阪府東大阪市)を無償化の対象から除いたことの違法性が
争われた訴訟で、大阪高裁は国の処分を適法と判断した。

民族教育として朝鮮総連が学校を援助してきたのは確かだが、生徒も保護者もすでに
日本で生まれた世代になり、様々なニーズを受けて教育内容も変化している。

 国連の人種差別撤廃委員会は8月に懸念を示し、朝鮮学校の生徒を差別しないよう日本政府に求めた。
この委員会を含めて国連機関から同様の勧告を再三受けているにもかかわらず、政府は応じないままだ。

 政府は無償化制度の原点に立ち返り、朝鮮学校も対象とするべきだ。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13706216.html