中国の国家市場監督管理総局は29日、米ゼネラル・モーターズ(GM)の中国合弁会社が「ビュイック」など332万台余りをリコール(無料の回収・修理)すると発表した。
管理総局の調査に基づく措置。米中貿易摩擦が激化する中、対米制裁措置の一環と受け止められる可能性もある。

リコールには「シボレー」「キャデラック」といったほかのGMのブランドの車も含まれる。
ハンドル操作を前輪に伝える機構の一部に欠陥があり、最悪の場合は車がコントロールできなくなるとしている。

管理総局は「消費者の訴えを基に管理総局が調査、評価した」と説明しており、当局主導でリコールが決まった。

中国は米国との間で互いに追加関税をかけ合う報復合戦となっているが、関税だけでなく「量と質を兼ね備えた総合的な措置」(政府)を取るとの方針を示している。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/180929/wor1809290015-n1.html