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イギリスで開発された衛星が、世界で初めて宇宙ゴミを網で回収することに成功した。

衛星「RemoveDEBRIS(リムーブデブリ、デブリ除去)」を開発するサリー宇宙センターが率いる宇宙関連のコンソーシアムが9月19日、世界初の宇宙ゴミ回収技術の実証実験の様子を動画で公開した。

「網を利用した技術の実験結果に非常に満足している」とサリー宇宙センター代表のGuglielmo Aglietti教授は声明で述べている。

「宇宙空間でネットを使って宇宙ゴミを回収することは簡単なアイデアのように思えるが、サリー宇宙センターとエアバスなどのパートナー企業が数年を費やし、やっと実現した。これはとてもエキサイティングなことだ」

網による宇宙ゴミの回収は、RemoveDEBRISが今後数カ月で行う実証実験の一部だ。
ほかにもカメラやLiDaRセンサーを使って宇宙ゴミを分析・観測する技術や、軌道上で初めてハープーン(もり)を使った回収も試される。

今回行われたデモで、網と宇宙ゴミのダミーとして放たれた箱は、大気圏に落下させて燃え尽きさせる。
しかし今後は網をゴミ清掃衛星に取り付けてゴミを回収できるようにするという。

https://forbesjapan.com/articles/detail/23183