15日午後8時35分頃、三重県熊野市新鹿町のJR紀勢線新鹿駅に停車中の上り普通列車(2両編成)の運転士から「車内に不審な段ボール箱がある」と
110番があった。県警の爆発物処理班が出動して確認したところ中身はミカンで、熊野署が拾得物として回収した。

 発表によると、箱は先頭車両のロングシートの下に置かれ、500ミリ・リットルのペットボトル24本が入る大きさ。上部が粘着テープでとめられていた。
 新鹿駅の五つ手前にある御浜町下市木の神志山駅で、乗ってきた女性が段ボール箱を置いてすぐに下車したのを乗客が目撃し、運転士に知らせた。
 危険物の恐れもあったため、乗客5人と運転士は車外に避難。同署が新鹿駅付近の住民に避難を呼び掛けた。爆発物処理班がX線で調査し、
16日午前0時45分頃、段ボール箱いっぱいに詰められたミカンを確認した。同署は「いたずらなのか、列車に積んで誰かに届けようとしたのか、目的が分からない」と困惑している。
 JR東海によると、上下4本が部分運休し、約50人に影響した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180917-OYT1T50015.html