地震で大きな被害が出た厚真町では、今も800人あまりが避難所で生活しています。こうしたなか、恵庭市のコーヒー店が避難している人たちを元気づけようと、16日、コー
ヒーを無料で提供しました。

厚真町の避難所を訪れたのは恵庭市のコーヒー店「珈琲きゃろっと」の店主と店員のあわせて3人です。
地震による停電の影響で、この店は今月9日まで営業できませんでしたが、店の軒先でコーヒーを無料で提供したところ多くの人に喜ばれたということです。
こうした経験を踏まえ、店主らが厚真町で避難している人たちを元気づけようと、16日、避難所でコーヒーを無料で提供しました。
店の人たちが「元気になって下さい」と声をかけながらコーヒーを手渡すと、避難している人たちはじっくり味わいながら飲んでいました。
80代の酪農家の男性は、「支え合いの気持ちが本当にうれしいです」と話していました。
また、自宅が傾き避難している60代の女性は、「地震の前の何気ない日常を思い出して心がほっとします」と話していました。
コーヒー店のチーフバリスタの浅野小百合さんは、「『ほっとした』という言葉や、表情が明るくなる様子を見て逆に元気をもらいました。穏やかな日常が戻ることを願っていま
す」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180916/0003957.html