陥没した道路に、傾いたマイホーム。
北海道の地震で、液状化が広がった札幌の街では、再建のめどが立たない日々に、住民たちから憤りの声が相次いでいる。
住民「どういう答えを持っているのかというのを伺いたいです。『今は調査中です。何も言えません』では、ちょっとさすがに困ります」
札幌市の職員に対し、不満をあらわにする住民たち。
これは、FNNが入手した、札幌市清田区の住民に対する説明会の音声。
清田区里塚地区では、地震による液状化で大きな被害が出た。
道路は、大きく陥没、マンホールが飛び出し、多くの住宅が傾いてしまっていた。
札幌市は13日夜、里塚地区の住民を対象に説明会を開き、およそ300世帯500人が参加した。
住民「いつごろ、本当に完璧に安心できるのはいつなのか?」
札幌市「当面は、やはり2〜3カ月以上かかる可能性がございます。できるだけ早く、結論の方出せるように、鋭意努力してまいりたい」
市側は、今後3カ月をかけて、原因の調査を進め、復旧工事は雪がなくなった2019年春以降になるとの見通しを説明。
しかし、住民からはスピード感が足りないなどの批判が相次いだ。
住民「これから冬に向かうんですよ。屋根に雪が積もります。そういうことも考えていますか? 何も考えていないでしょう、あなたたちは」
住民「それじゃあ、家を交換しようか!」
住民「僕らは何百万というお金を払って買ったわけですよ。それが今、本当に二束三文ですよ。市が買い上げてくれるならいいですけどね」
札幌市「それにつきましては、今調査を行いますので、調査の結果をもって、判断したいと思います」
出席した住民は「いつ、誰が、どこまで、何をしてくれるか聞きたかったが、(市側は)『まったくわかりません。調査をします』。何のために来たか、わからないです」と話した。
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