崖下に骨折男性、携帯電話は圏外…窓開けて走るダンプ運転手ら「おーい」の声に気付き救助貢献 県警が表彰
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埼玉県秩父市内の林道でけがをした男性を救助したとして、秩父署は9日、小鹿野町の土木会社「山崎工務店」の高田佐四郎さん(68)と杉田直也さん(39)に感謝状を贈った。


 同署などによると、2人は8月25日午後4時半ごろ、秩父市内の林道をダンプカーで走行中、崖の下で助けを求める30代男性に気付き、119番。けがをした男性の救助に貢献した。男性は1人で釣りをした帰りに転倒し、右膝を骨折するなど、思うように動けない状態だったという。

 2人は仕事を終え、ダンプカーで帰宅途中。窓を開けて走行していた際に、「おーい」という声が聞こえ、車を降りて声の方を確認すると、男性が助けを求めていた。現場は携帯電話の電波が届かない場所。電波が届く場所まで移動して、119番したという。

 「男性が助かって良かった」と杉田さん。高田さんは「自分が(男性と)同じ立場になることもある。見て見ないふりはできず、できることをしただけ」と話していた。

 現場は人や車があまり通らないような場所。もし2人が気付いていなければ、発見がかなり遅れていた可能性があるだけに、同署の中川広康署長は「よく気付いていただけた。人命救助で、ありがたいこと」と2人の行動をたたえていた。