アマチュア競技団体に、またパワハラ疑惑が浮上である。メダル有力種目の一つである
ウエートリフティングの選手が日本協会幹部による嫌がらせを告発していたことが日刊ゲンダイの取材で分かったのだ。
「幹部」とは日本ウエイトリフティング協会会長で、女子日本代表監督を兼務する三宅義行氏(72)。
五輪の女子48キロ級で2大会連続メダル(ロンドン銀、リオ銅)を獲得した三宅宏実(32)の父親でもある。
三宅会長が真相を問いただされた今月初めの常務理事会は大紛糾した。

■「俺にあいさつもないのか」

 問題となった告発文は、数年前に協会に提出された。告発したのは女子のトップ選手。
そこには、三宅会長から受けた嫌がらせが列挙されていた。
その一例を挙げると「練習メニューが気に入らない」という理由でコップを投げつけられたり、
合宿地である「ナショナルトレーニングセンター(NTC)から出て行け」と命じられたこともある。
さらにNTCの食堂で三宅会長にあいさつせずに食事を取ると、「俺にあいさつもないのか」と
怒鳴られたことなどが記されているという。

この文書の存在を明らかにした理事が三宅会長を問いただすと、告発文書の存在を認めたうえで、
「選手のコーチが持参した。事務局長と専務理事と会長(本人)でそれを全部読んだ。
(パワハラ行為が)いっぱい書いてありましたが、ほとんどが嘘だった。
だから、パワハラはなかったと認定しました」と答えたという。
押し問答となり、理事会は紛糾。常務理事会は通常、午後4時から始まり、
2時間程度で終了するが、この時は結論が出ないまま8時すぎまで続いたという。
当日の常務理事会について協会に聞くと、担当者は「協会としてはコメント致しかねます」とのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180911-00000023-nkgendai-spo