「動物ちゃうぞ!」関空孤立8000人が対応に憤り

台風21号の影響でタンカーが衝突して連絡橋が通行できず利用客ら最大で約8000人が孤立した関西空港で5日、高速船とバスによるピストン輸送の脱出劇が続いた。
高速船、バスに乗るまで最低6時間以上かかり、利用者の不満が爆発した。
情報収集できない訪日外国人もおり、戸惑う人が続出した。
滑走路やターミナルビルの運用再開まで1週間程度かかる見込み。
連絡橋の復旧のめどは立っておらず、機能回復まで長期化が必至の状況だ。

関空第1ターミナル。
午後9時をすぎても、行列が途切れない。
前日から空港内に残された1000人以上がバスを待ち続け、
希望者の輸送が完了したのは午後11時だった。

係員に利用客の男性が詰め寄った。
「おれらは動物ちゃうぞ! 正確でなくてもいい。最低でもあと何時間待ちとかの情報を出せ」。
男性だけではなく、利用客らは体力も限界になり、いらだちを募らせた。

高潮で4日に滑走路やターミナルビルが浸水、全面閉鎖となり一部が停電した。
利用客は空港で一夜を過ごした。
関西空港を運営する関西エアポート幹部は、5日夜の会見で「推定だが、島全体で従業員を含めて最大8000人が取り残された」と明らかにした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180906-00321886-nksports-soci