この夏は厳しい暑さが続いていますがエアコンが効いた部屋などにいると、せきが止まらないという症状を訴える人が増えています。

東京・豊島区の呼吸器科があるクリニックでは、先月からエアコンの効いた部屋に入ったり電車に乗ったりしたときに、
せきこんでしまうという症状を訴える患者が去年に比べて1.3倍に増えているということです。

クリニックの医師によりますと、かぜとは異なり、2週間以上せきがとまらなくなる、いわゆる「エアコンせき」という症状で、
エアコンの冷たい空気が気道を刺激してせきが出やすくなるほか、エアコン内部のカビやほこりが引き金になることもあるということです。

処置をしないでいると、激しいせきで眠れなくなったり、ろっ骨を折ったりするほか、悪化させれば気管支ぜんそくになることもあるため、
早めに医療機関で受診するよう呼びかけています。

また、自宅でできる対処としては、エアコンを定期的に掃除することや、内部のカビの繁殖を防ぐため、外出の際などにタイマー設定をしたうえで、
15分程度送風モードで運転しエアコン本体を乾燥させること、また、寒暖差が激しいと気道を刺激してせきが出やすくなるため、
エアコンの温度をあまり下げすぎないように心がけてほしいとしています。

池袋大谷クリニックの院長の大谷義夫医師は「厳しい暑さで、一日中エアコンをつけている人も多い。2週間以上せきが続くようであれば、
早めに医療機関で受診して対処してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180829/k10011599041000.html