もんじゅ燃料、30日取り出し=22年までに530体計画−原子力機構

日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長は28日、西川一誠福井県知事と面談し、
高速増殖原型炉もんじゅ(同県敦賀市、廃炉作業中)の核燃料取り出し作業を
30日に開始できる見込みだと明らかにした。
2022年12月までに原子炉と、冷却材のナトリウムで満たされた
「炉外燃料貯蔵槽」にある計530体の核燃料を水のプールに移す。
 
もんじゅの廃炉には30年が必要で、核燃料の取り出し作業は第1段階に当たる。
作業は難航が予想され、スケジュール通りに進むかは不透明だ。
 
もんじゅは1994年に初臨界を達成したが、95年にナトリウム漏れ事故が発生。
2010年には、燃料の交換に使う炉内中継装置が落下するなど事故やトラブルが相次いだ。
 
政府は16年に廃炉を正式決定し、機構は今月19日から核燃料取り出しに向けた最終訓練を行っていた。(2018/08/28-16:36)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082800761&;g=soc