およそ18億円をかけて延伸工事が完成した青森港の新中央ふ頭について、ことし10万トンを超える大型クルーズ客船が寄港する予定は1隻もなく青森市は、「来年以降の利用
を積極的に働きかけたい」としています。

青森市の中心部に近い「新中央ふ頭」では、10万トンを超える大型クルーズ客船の接岸を可能にする岸壁の延伸工事がことし3月に完了しました。
国がおよそ18億円をかけて完成させたもので、沖館ふ頭と比べて船の乗客が市の中心部にアクセスしやすくなることから、飲食店や小売店の売り上げ増加などといった経済効果
が期待されていました。
ところがことし4月以降、青森港に寄港した延べ5隻の10万トンを超える大型クルーズ客船のうち、新中央ふ頭を利用した船は1隻もありませんでした。
この先の寄港を予定している船もなく、船の運航会社が、悪天候時により接岸しやすい沖館ふ頭を選択したことや、利用実績がない新中央ふ頭への接岸を避けていることが主な要
因となっています。
青森市交流推進課は「岸壁の長さは十分あり、安全性に問題はないので来年以降の利用を積極的に働きかけていきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180820/6080001973.html