冷え込みで季節外れの「だるま朝日」出現 蜃気楼の一種
鳥取県境港市(19日5時55分)
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19日(日)朝、愛媛県西条市や鳥取県境港市から「だるま朝日」の写真が届きました。
海面水温と気温の差が大きくなることで光が屈折し現れる現象です。
冷え込みが厳しくなる冬場に見られ、5月になって出現することはあまり多くはありません。

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移動性の高気圧に覆われて、東北から九州の広範囲で晴天が広がっています。このため朝は気温が下がり、鳥取県内でも12℃まで最低気温が下がったところもありました。
一方、海水温はすぐには下がらず25℃程度以上はあり、この時期としては比較的温度差が大きくなったため、だるま朝日が出現したものとみられます。
朝はヒンヤリとしても昼間は30℃前後まで気温が上がり、カラッとした暑さになります。体感の変化が大きくなるので、体調管理を万全にしてください。

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だるま太陽とも呼ばれ、冬にまれに見られる現象です。空気の密度が鉛直方向に急激に変化している状態の時に風景が歪んで見える「下位蜃気楼」現象によるもので、
十分に冷やされた空気の下層が海面により暖められることで密度差が大きくなり、下側に朝陽の虚像が見えることでだるま型になるといわれています。
一方、富山湾で春などに見られる有名な蜃気楼は「上位蜃気楼」と呼ばれ、冷たい海水の上に暖かい空気が流れ込むことで見られるといわれています。

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