先月、延岡市の神社で、ご神木とされる、くすのきの一部の枝などが枯れ、その根元に複数の穴が開いているのを住民が見つけました。
依頼を受けた県が調べたところ、何者かが穴を開けて薬剤を入れた可能性があることがわかり、神社の氏子の代表が警察に被害届を出しました。

枝などが枯れているのが見つかったのは、延岡市北川町長井にある、家田神社のご神木とされている、高さおよそ10メートルのくすのきです。

先月、この木の一部の枝や葉っぱが枯れているのに近くの住民が気づき、調べたところ、枝などが枯れている側の根元付近に、直径およそ2センチ、深さおよそ6センチの穴が9
か所開いているのが見つかりました。

住民からの依頼を受けて、県林業技術センターの担当者が詳しく調べたところ、穴は工具を使って開けられたとみられるほか、穴を開けただけで木の葉や枝が枯れるとは考えにく
く、何らかの薬剤が入れられた可能性があることがわかりました。

このため、神社の氏子総代長の増田幹夫さんは、先月下旬、警察に被害届を出しました。

増田さんは「小さいころから親しんできた木なので、泣いて悲しむ住民もいます。意図的に枯らされたとしたら、罰当たりな行為です」と憤っていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20180817/5060001564.html