日本大アメリカンフットボール部の選手が危険なタックルで相手を負傷させた悪質反則問題で、警視庁が日大の内田正人前監督と井上奨(つとむ)前コーチに任意で事情を聴いていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。
2人は反則行為の指示を認めておらず、警視庁は今後、タックルをした同大の宮川泰介(たいすけ)選手(20)ら関係者に事情を聴くなどして当時の状況を調べる。
捜査関係者によると、同庁は17日までに内田前監督らを都内の警察署などに呼び、個別に聞き取りを開始。2人は記者会見などで、問題のタックルについて「反則やけがをさせることまでは指示していない」としていたが、任意の聴取に対しても同様の説明をしているという。一方、宮川選手は呼び出しに代理人弁護士が同席するなどし、これまでに具体的な供述はしていないという。
問題をめぐっては、負傷した関西学院大の選手が5月に被害届を提出し、警視庁が傷害容疑を視野に捜査を開始。
宮川選手は同月記者会見を開き、内田前監督らから反則行為の指示を受けたと説明していた。
日大の第三者委員会は先月、内田前監督らの指示があったことを認める最終報告書をまとめ、同大は2人を懲戒解雇としていた。
http://www.sankei.com/affairs/news/180817/afr1808170012-n1.html
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