http://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180816-00008621-bunshun-spo
夏の甲子園が佳境を迎えている。

 今年で100回目を数える夏の風物詩は、酷暑の中で連日好ゲームを見せてくれている。プロ注目の選手たちをはじめとした高校球児の一生懸命な姿は、見ているこちらの気持ちも熱くさせてくれる。


 その一方で、毎年この時期、高校野球で報じられる“ある数字”を見て心を痛めている人たちもいる。

 それが全国の陸上競技関係者の面々だ。

ほぼありえない眉唾ものの記録

「50m5秒7の俊足」

「俊足巧打の1番打者で、50mは5秒8――」

 甲子園の結果を報じる新聞やテレビのニュースでは、今年もこんな言葉が躍っている。

 野球における選手の走力の高さを示すのに、読者が身近にイメージしやすい50mの記録というのはわかりやすい指標なのだろう。
誰もが学生時代に体力テストで測定経験があるし、記録のインパクトも伝わりやすい。

 だが、実はこれらのタイム、ちょっと眉唾ものの記録なのだ。