議員「政策顧問」で官僚接近=「ブローカー」との指摘も−谷口容疑者・文科省汚職

 贈賄罪で起訴された医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司容疑者(47)は、参院議員「政策顧問」の肩書で官僚に接近していた。
周囲に「人と人をつなげて金をもうける」と語っていたといい、検察幹部は「人脈で仕事をするブローカー的な存在だ」と指摘した。

 谷口容疑者は、6月27日に開催された病院運営に関する研究会に事務局担当者として関与した。
会は同容疑者に政策顧問の肩書を与えた参院議員や元厚生労働相らの主催で、病院関係者のほか、文部科学省や厚労省の幹部も出席。
ある幹部は「政治家や官僚、大学関係の人脈の広さをアピールしていた」と振り返った。

 この参院議員は「数年前から政策問題についてアドバイスを受けており、『政策顧問』を名乗ることを了解していた」と弁明。
「報酬は払っていない」と強調したが、研究会の準備で谷口容疑者と会った複数の厚労省幹部は「国会議員の事務所関係者との認識だった」と説明した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018081500675&;g=soc

谷口浩司容疑者の名刺。参院議員の「政策顧問」の肩書で活動していた(一部画像処理しています)
https://www.jiji.com/news/kiji_photos/0180815at67_p.jpg