NHKニュース
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香港で独立主張の講演 中国「言論の自由の乱用」と非難
香港で、14日、中国からの独立を主張する団体が外国特派員協会の招きで講演
を行ったところ、中国外務省の出先機関が「言論の自由の乱用だ」などと非難
する声明を出し、中国政府が神経をとがらせていることがうかがえます。
中国からの独立を主張する団体「香港民族党」の代表、陳浩天さんは14日、香
港の外国特派員協会の招きで講演を行い、「香港は今、中国による植民地支配
を受けているようだ」などと述べました。
この講演の後、香港にある中国外務省の出先機関は、「人々を惑わす主張に場
を提供することは、言論の自由の乱用だ」などと非難する声明を出しました。
中国政府は特派員協会に対し、講演の開催を再検討するよう求めていただけに、
神経をとがらせていることがうかがえます。
この団体に対しては、独立の主張が「香港は中国の不可分の一部」とする香港
の基本法に反し、社会の混乱をもたらすとして、先月、香港政府が活動禁止の
措置をとると警告していて、香港政府も講演の開催について、「不適切で受け
入れられない」などと批判しました。
会場周辺では、中国政府を支持するグループと講演の開催を支持するグループ
がそれぞれ集会を開くなど、市民の間で、言論の自由をめぐる論争となってい
ます。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180814/k10011576971000.html
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