スルガ銀行(静岡県沼津市)は14日、顧客の定期預金約1億6500万円を無断で解約して融資に流用したとして、本店営業部の
男性社員(40)を懲戒解雇処分にしたと発表した。処分は13日付。
 同社によると、この社員は2015年4月〜今年6月、顧客3人の定期預金を無断で解約し、大部分を自分が担当する取引先への
融資金に流用していたという。預金の解約通知を受け取った客から相談があり、社内調査で発覚した。
 男性社員は主に静岡県東部の法人や個人事業主への融資を担当。部長、副部長に次ぐ「チーフマネジャー」だった。
社内調査に「自分のミスで融資を継続できなくなった穴を埋めようとした」という趣旨の説明をしているという。
 定期預金の解約には印鑑や通帳、本人確認証が必要で、融資決定には店長や審査部の決裁がいるが、
不正の手口ついて同社は「お答えできない」としている。

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