八重山毎日新聞社説
辺野古土砂投入をやめよ

 ■「不屈の精神」継承を

恒久平和を希求し、子や孫に誇れる沖縄をつくる。まさしく沖縄のこころを体現した、かけがえない政治家だった。
翁長県知事が身命を賭して示した「不屈の精神」を継承したい。

防衛局は埋立土砂投入を予定通り実施することで既成事実化を進める。今後の県知事選や県民投票を前に県民のあきらめムード醸成を急ぐだろう。

県民大会に9月中にも見込まれる前倒しの県知事選。新基地建設の賛否を問う県民投票。民意を示す機会が続く。

何度でも国内外の世論を注目させることだ。沖縄の現実を国民の、国際社会の良識に強く訴え、理解と支持を広げていくしかない。

知事不在となっても沖縄の民意は、辺野古新基地阻止という知事公約に集約される。いわば知事の遺志とともにある。

せめて服喪期間中だけでも辺野古の工事を中止できないのか。ジュゴンや海亀、魚やサンゴが生きる豊穣(ほうじょう)の海を埋め立ててはいけない。

http://www.y-mainichi.co.jp/news/33972/