韓国ネット社会騒然、男性嫌悪サイト「WOMAD」運営者に逮捕状

 男性嫌悪性向サイト「WOMAD(ウォーマッド)」運営者を警察が逮捕しようとしていることが明らかになった9日、インターネット上では一日中「WOMAD」が話題になった。
WOMADには「警察が火に油を注いだ」「警察は100万人のデモを見るまで目が覚めない」という書き込みもあった。警察の捜査が「WOMAD」というハチの巣をつついた形だ。

 警察は海外に滞在しているWOMAD運営者に対して「わいせつ物流布ほう助」容疑を適用した。
昨年2月7日に公衆浴場の男湯を隠し撮りしたと推定される男性の裸の写真がWOMADに掲載されたのにもかかわらず、運営者はこれを削除せずに放置したという理由だ。
警察関係者は「写真掲載者に対する捜査でWOMAD運営者に電子メールを送り、その写真を削除うるよう要請したが、協力しなかった」と話している。

 これに、WOMADメンバーや一部の女性たちは反発している。「WOMADに対する偏向捜査をやめろ」という大統領府請願掲示板のスレッドには一日に約6万4000人が賛成した。
「女性嫌悪サイトやアダルトサイトには女性の盗撮映像があふれているのに、運営者を取り調べたことがあるだろうか」という考えからだ。
大規模なデモをして文在寅(ムン・ジェイン)政権や警察に警告すべきだという主張も、ソーシャル・メディアを通じて広まっている。(略)

 騒ぎが大きくなると、警察はプレスリリースを出して「偏向捜査ではない」と説明した。(略)
 「WOMAD運営者に対しては、逮捕状まで取って捜査しているのに、イルベ運営者が処罰されていないのは不公平だ」という指摘について、警察は「イルベ運営者は警察の捜査に協力してきた」と説明している。
警察関係者は「イルベ運営者は違法性のある書き込みについて、警察がユーザーの個人情報を要求するとすぐに提出してきたし、書き込みの削除を要請すればすぐに削除しているため、運営者に対して強制捜査をする必要がなかった」と話す。
海外にあるWOMADサーバーとは違い、イルベのサーバーは韓国国内にあるのも理由の1つだ。

 しかし、36の女性団体は今回の捜査を「偏向捜査」と規定、10日にソウル市西大門区の警察庁前で記者会見を開くことにした。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/08/10/2018081000969.html