北海道新聞社が6〜7月に行った全道郵送世論調査で、北海道新幹線が2030年度までに札幌延伸されることについて尋ねたところ、
「航空ネットワークが充実しており、延伸されても利用は限られる」が30%で、
「利用が大きく増え、延伸効果が期待できる」は28%だった。

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一方、札幌市が招致を目指す冬季五輪・パラリンピックについて、招致に賛成と答えた人は56%で、今年4月に行った電話世論調査から2ポイント減った。

北海道新幹線の札幌延伸に消極的な意見は
「並行在来線が分離され、地方路線の切り捨てにつながりかねない」(17%)、
「恩恵は道南や道央に限られるため、あまり関心がない」(14%)を含めると6割に上った。

延伸を巡っては
「巨費を投じてでも札幌から先へ延ばし、新幹線の経済効果を道内他エリアにも広げるべきだ」(9%)という声もあった。

 回答者を札幌市に限定すると、「利用は限られる」が最も多く38%、次いで「期待できる」の32%で、延伸先の札幌で期待が広がらない皮肉な結果となった。

 道東と道北で最も多い回答は「あまり関心がない」で、それぞれ33%と29%。
新函館北斗開業で並行在来線の江差線分離を経験した渡島管内は「切り捨てにつながりかねない」が33%で最も多かった。

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