東京2020見据え「サマータイム」導入?繰上げ出勤との違いや子どもへの影響は

 サマータイムは、これまでもたびたびその意義と是非が問われてきた。賛否両論あるなかで、
2012年3月には日本睡眠学会「サマータイム制度に関する特別委員会」が
「サマータイム ―健康に与える影響―」と題した資料を発表している。

 資料によると、これまでサマータイム制度を導入してきたロシアなどの一部では、
切替え時期に救急車の出動や心筋梗塞による死亡者が増加し、省エネ効果がほとんどなかったことから、
2011年3月末の夏時間への移行を最後に、サマータイム制度を廃止しているという。
日本でも前例がないわけではない。1948年から1951年にサマータイムが実施されている。
しかしながら、同特別委員会によると、導入後は残業量の増加や労働条件の悪化が見られ、
1952年以降に廃止された歴史を持つ。

 「サマータイム制度導入によるエネルギー消費節減が科学的に証明されておらず、
実効的な労働時間規制がなされていない」ことから、2008年には日本労働弁護団が
「サマータイム制度に反対する意見」を発表している。

http://news.livedoor.com/article/detail/15121184/