ポスト原発の動きと二つの非核構想



東電がポスト原発の動きを強めています。新しい社長になって、まず福島第二原発の廃炉を決めました。そして風力発電など再生可能エネルギーによる発電に力を入れることを表明しました。遅きに失した転換ですが、望ましい動きです。

実は私が初当選した1980年の直後に、三宅島で東電がヨーロッパから導入した風力発電機で実験運転をしていた現場を視察しました。今から40年近く前です。しかし東電はその後採算に合わないといって実験運転をやめ、風力発電機は撤去されました。

このころから風力発電を本格的に始めていれば日本は風力発電大国になっていたでしょう。欧米ではこの頃から風力発電の実用化が始まったのに、東電は風力など再生可能エネルギーは採算に合わないとして、原発に力を入れだしたのです。

先日韓国のエネルギー専門家とも話をしました。韓国は新大統領が原発ゼロのかじを切りつつありますが、韓国には現在ほとんど再エネ発電がありません。そこで風力発電の可能な場所として韓半島の東側が、つまり日本海側が適地だという話を聞きました。

日韓が協力して風力発電を進め、将来北朝鮮との関係が改善されたら韓半島全体に再エネを拡大することが望ましいと思います。そのことは二つの非核、つまり核兵器の非核に加えて原発の非核にもつながる大構想です。

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