五穀豊じょうを祈る八重山地方で最大の「豊年祭」が31日、石垣市で盛大に行われました。

石垣市新川の真乙姥嶽には、琉球王国時代に神職を務めた女性がまつられています。

31日は、五穀豊じょうを祈る言葉が書かれた旗頭を先頭に、地域の集落から集まった人たちが伝統の踊りなどを奉納しました。

また、豊作をもたらすとされる神とみこの役を務める参加者が、男性たちの担ぐ木の板に乗って、東西から現れ、神からみこに穀物の種の入った籠が授けられました。

この後、豊作と子孫繁栄を願って、女性だけが参加して2つの大綱を結びつける「アヒャー綱」の儀式が行われました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180801/5090003864.html

7月31日の四か字豊年祭では、五穀の種子の授け式の後、女性だけでするアヒャー綱が行われ、綱を結ぶブルピトゥとして選ばれた仲大範子さんが、
神司から綱を結ぶ閂を受け取り、「さーさー、さーさー」と大きな声で掛け声を上げながら、綱に閂を通して、アヒャー綱の儀式を挙行。

周囲には各字から婦人会の精鋭が集まり、大きな声で「さーさー、さーさー」と叫んで、仲大さんを声で支援。会場は、女性陣の大きな声のうねりで最高調に盛り上がっていた。

アヒャー綱の儀式終わると、豊年祭は終了となり、このあとは余興として昔の番所のあった場所に近くに移動して、大綱引きをするために大綱を移動。
旗頭も次々に、綱の移動する場所に集結した。

かくして、集まった大綱引き会場では、まずは八重山農林高校芸能クラブの舞踊が何曲かおこなわれて、日がとっぷり暮れてくると、
東西の大将が登場して、人が持ち上げる桟敷の上で、激しく戦い、結局決着がつかないために、大綱引きを実施することとなった。

大綱引きは東西に分かれて綱を引き合い、例年、あっというまに決着がつくパターンが多いのだが、今回は開始と同時に綱が切れて、結局、両者引き分けとなってしまった。

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