秋田県の佐竹敬久知事は30日の会見で、地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の、陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備をめぐり、
一部の県民から県庁に、賛成の声が寄せられていることを明らかにした。「若い人の間には『配備は必要』との声もある」という。
 防衛政策上、秋田へのイージス配備を必要と考える若い世代が、県内に一定層あることを示した形だ。佐竹知事は配備を受け入れた場合、
政府から補償金などを受けられる可能性にも言及。ただ具体的な話は「まだ来ていない」とした。
 政府が新屋演習場で行う地質・測量調査に関する一般競争入札の開札日を約1カ月、延期したことについては「住民や行政サイドも疑問を呈しており、
そうせざるを得ない状況だった」と評価した。さらにイージス配備にかかる経費や運営体制など、全体の構想がまだ不透明であるとし、「まずは示してほしい」と政府への要望を話した。
 政府は新屋演習場と、イージス・アショアのもう一つの配備候補地である山口県のむつみ演習場(萩市、阿武町)とともに、開札日を8月2日から9月12日に延期していた。

http://www.sankei.com/politics/news/180730/plt1807300011-n1.html