フジテレビの情報番組「直撃LIVE グッディ!」がオウム真理教元幹部の死刑執行の影響などを伝えた際に誤りがあった問題で、
同局の岸本一朗専務は27日の定例会見で「大変遺憾に思っている」と述べた。フジではこの1年ほど、番組内容について謝罪する
ケースが異例のペースで続く。視聴率の低迷が背景にあるのではないかと指摘する声も出ている。

 フジは13日放送のグッディ!と、15日放送の「報道プライムサンデー」で、松本智津夫元死刑囚が出演する映像が死刑執行後に
オウムの後継団体アレフの信者に配られたと伝えたが、映像は死刑執行前から配布されていたものだったという。

 岸本専務は番組ディレクターが映像提供者に取材した際、「死刑執行後に配られたものと誤って解釈した」と説明した。
映像提供者からの指摘を受けて誤りが判明したという。フジに映像を提供した男性は朝日新聞の取材に対し、「こうした誤報があると、
教団が『テレビのアレフ報道はでたらめだ』として、信者を社会から切り離すために利用する可能性がある」と懸念する。

不祥事相次ぐ1年

 フジではこの1年ほど、放送内容をめぐって謝罪するなどの不祥事が相次いでいる。

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https://www.asahi.com/articles/ASL7V5JR8L7VUCVL00Z.html