自民党の石破茂元幹事長は26日、東京都内で開かれた共同通信加盟社論説研究会で講演し、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設について
「県民の方々のご理解が得られていない」などと述べ、辺野古移設作業が県民の理解を得られぬまま進められているとの認識を示した。
また、9月の党総裁選について「選挙は行われるべきだ。自分の損得や保身は捨てなければいけない」と述べ、出馬する意向を事実上表明した。

石破氏は辺野古新基地建設について「地元の方々、県民の方々のご理解が得られていないことはよく承知している。しかし普天間飛行場の危険な状況は一日も早く除去しなければならない。(辺野古移設が)ベストとは申さない。ベターとも申さない。ワーストではないという言い方しかできないと思っている」と述べた。

沖縄に在日米軍が集中していることについては「本土の人間がわがごととして理解することがない限り、沖縄の理解が得られるわけがない」と話した。

日米地位協定については米側が持つ基地の管理権を「日本が管理権を持ち、米軍がゲストとして存在することは地位協定上、決して不可能なことではない。地位協定は運用改善に努めてきたが、改定そのものに取り組まねばならない」と述べ、運用改善ではなく、改定に取り組む認識を示した。

党総裁選については3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)との論戦へ意欲を強調。
安倍政権下の党運営や国会対応を念頭に「おごり高ぶり、同じ党の同志をさげすむ自民党であってはならない」とけん制した。

国会議員票で優位に立つ首相に対し、石破氏が強い対抗心を示した格好だ。
正式な立候補表明と同時に発表する政権構想の取りまとめに「なお時間を要する」とした上で「きちんと態度を表明する責任が自分にはある」と明言した。

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