秋の自民党総裁選挙は、岸田政調会長が24日に不出馬を表明したことで、安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちの公算が大きくなり、動きも活発化している。

自民党・岸田政調会長は「総裁・リーダーの立場でなくして、この体制を自分の立場でしっかり支えさせていただこうと、こういったことを考えて、きのうの表明につながった」と述べた。
24日、総裁選への不出馬を表明した岸田氏は25日、福井市内で講演し、安倍首相の3選を支持する考えをあらためて示した。
岸田派幹部は「早く安倍支持を打ち出すことが大切だ」と述べていて、岸田氏の処遇も含め、総裁選後の人事でのポスト獲得を意識している。
岸田派の安倍首相の3選支持により、安倍首相は議員票の6割以上を固め優位となっているが、25日は、側近の下村元文科相が開催した地方議員の勉強会に出席するなど、党員票の獲得に力を入れている。
自民党・下村元文科相は「党員票でもですね、過半数以上の安倍晋三支持が得られるような、そういう運動をぜひ、地方議員の方々にそれぞれの地域の先頭に立ってやっていただきたいという話はしました」と述べた。

一方、出馬に強い意欲を示している野田総務相は推薦人が集まっておらず、出馬が困難な状況で、選挙戦は安倍首相と、石破元幹事長による一騎打ちとなることが濃厚。
石破陣営の幹部は、岸田氏の不出馬は「むしろ都合がいい」と一騎打ちを歓迎していて、石破氏としては、安倍首相との路線の違いを明確にしたうえで、今週末も各地を行脚するなど党員票で巻き返す戦略。
こうした中、総裁選の対応を決めていない竹下派に影響力を持つ青木元参院会長と石原派の最高顧問を務める山崎 拓元副総裁が会談し、総裁選をめぐって意見を交わすなど、動きが活発化している。
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