https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180724-00545469-shincho-bus_all

使うごとに味わいが増す代わりに、骨肉の争いが思い出される家具なんて。そう思う人が多いのは容易に想像がつく。
結果、大塚家具の台所は火の車。銀座本店の家賃が払えず、かぐや姫こと大塚久美子社長(50)は、都落ち目前だとか。

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貧すれば鈍すと言うけれど、賃借している本店にドンと構えている余裕は、もはやないようだ。

「大塚家具は3月、10階建ての銀座本店の貸主、三井不動産を相手に、月額9600万円の家賃を7600万円に減額するように求める確認訴訟を起こした。
すると翌月、三井側が1億320万円への引き上げを求め、反訴したのです」(不動産業界の関係者)

ここに至った経緯は、裁判資料によれば概ねこうだ。

大塚家具が三井不動産との間に、銀座本店の基本協定書を結んだのは2008年7月。
引き渡しが10年9月で、翌10月にオープンしたが、その2年間に大きな出来事があった。久美子氏の社長就任と、リーマンショックである。

久美子社長側は13年、三井不動産に家賃改定を申し出た。リーマンショック以前に決められた家賃は高すぎる、という理屈である。
だが、受け入れられず、その後も重ねての要求が受け入れられない。17年には減額を求めて調停が始まったがまとまらず、訴訟と相成った、というわけ。

なりふり構わぬ姿勢が、大塚家具の台所事情の反映であるのは言うまでもない。経済部記者が言う。