JR天王寺駅バット殴打男に懲役12年“完全責任能力や殺意あった”
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00023627-mbsnewsv-l27

おととし、JR天王寺駅で金属バットを振り回し、当時6歳の女の子ら2人に重傷などを負わせた罪に問われた男に、大阪地裁は懲役12年の判決を言い渡しました。

 事件はおととし11月2日の夕方、通勤や通学の乗客らで混雑するJR天王寺駅で起きました。男が当時22歳の女性を背後から金属バットで殴り、さらに数メートル離れた場所にいた当時6歳の女の子にも襲いかかりました。
男は通行人が3人がかりで取り押さえましたが、女性は軽傷、女の子は頭の骨を折る重傷を負いました。男を取り押さえた杉本匡史さん(48)は当時の状況をこう振り返ります。

 「エスカレーターを上がってきた男性2人が押さえに行ってくれるのが目に見えた。あっこれはというので、こっちからも行かなあかんと。挟み撃ちみたいな感じ」(杉本匡史さん)

 殺人未遂の罪に問われたのは、大阪市東淀川区の無職・松本将史被告(43)です。松本被告は初公判で…

 「バットで殴ったことは間違いないけど、殺意はなかったです」

 弁護側は「当時、心神喪失状態だった」と無罪を主張していました。

 23日の判決で、大阪地裁は「被害者が死ぬかもしれないと認識しながら、頭をめがけて相当な力で金属バットを振り下ろした」として、完全責任能力や殺意があったと認め、松本被告に懲役12年の判決を言い渡しました。