【秋田魁新報】新トンネル期成同盟会、岩手県が参加保留 秋田新幹線
https://www.sakigake.jp/news/article/20180718AK0001/

秋田新幹線の秋田、岩手県境で検討されている新トンネル整備を促進するため、
両県の沿線市町などで発足する防災対策トンネル整備促進期成同盟会について、
岩手県が参加を保留していることが17日、分かった。

岩手県交通政策室は取材に対し「トンネルの整備自体は両県にとっていいこと。
同盟会の参加は模索していく」とする一方、「工事では基本的に
JRが事業者として費用負担する必要がある。
これまでの要望活動は地元負担ありきで進められている印象がある」としている。

【岩手日報】本県、負担を懸念 秋田新幹線の新トンネル構想
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/7/19/18681
秋田新幹線新ルート区間
https://www.iwate-np.co.jp/media/static/article/photo/d2fc14e1nG0kAmp5ZPM3CGV4ZPMbCGV4ZPMzCJAiqzIlWy89AJV0MzD0LzZ.jpg

安定輸送や経済活性化を目指して推進する秋田県側に対し、
県は「自治体負担ありき。費用対効果も合わない」と慎重で、実現の前提となる
「沿線の総意」形成の道は険しそうだ。

実現に向けては巨額の事業費確保が最大の課題。JR東日本は
「国や自治体の財政支援がなければ難しい」(同社広報)との姿勢。
秋田県は2月と6月、国に対し両県の地元負担を見込んだ財政支援策を要望した。

この動きに不信感を抱いた本県は、同盟会に参加することが費用負担を容認したと
誤解されかねないとして総会出席を見送った。秋田新幹線の開業時、598億円の
施設工事費のうち市町村負担はゼロだったが、本県は24億5千万円を実質負担している。