ネットショッピングの台頭によって、佳境に立たされる「街の本屋さん」。そんな書店に愛着を持って本を購入している人もいるだろう。

12日、書店経営者が「インターネット書店課税」創設を要望。インターネット上では、「街の本屋を支持する人たちすら呆れさせる愚策」と物議を醸している。



■ネット書店が店舗書店の経営を圧迫?
12日、自民党の「全国の書店経営者を支える議員連盟」が会合を開催。出席した書店経営者から「インターネット書店課税」創設の要望があがったことが報じられた。

出席した書店経営者は、インターネット書店の普及により、実店舗の経営が圧迫されていると主張。「我々は固定資産税を払っている。区別を図ってほしい」と直訴したという。

また、ネット書店ではポイント還元による実質的な値引きがされているとして、著作物を低下販売する「再販制度」維持のための規制も要請されたようだ。

■ネットで相次ぐ批判の声
今回の報道を受け、インターネット上では「発想が後ろ向き」と批判の声が相次いでいる。中には、「街の本屋を支持する人すら敵に回す愚策」と、呆れ果てる人も見られた。

「『街に本屋があったほうがいいよね』と考えてくれる人が今はまだそれなりにいて(それが唯一の希望なのだけど)、そういう人たちすら呆れさせてしまうような、敵に回してしまうような愚策」

「発想が後ろ向きすぎて、『そういうところだぞ』という言葉しかない」

「これはダメでしょ。ネット販売と実店舗とを共存させて成功している書店だってある。ネット書店を排除しようなんて発想、時代遅れも甚だしい」

「ネット書店課税って…。とりあえず最低限、一市町村に一店舗は池袋ジュンク堂クラスの書店か図書館を作ってから言ってくれよ。うちの町は書店ないし、隣町行っても流行りの書籍しかないし、取り寄せは時間がかかりすぎるから、ネット販売に頼るしかないんだけど」

■本屋によく行く人の割合は?
しらべぇ編集部では以前、全国20〜60代の男女1,332名を対象に「本屋」についての調査を実施。「本屋によく行くほうだ」と回答していた人の割合は、全体で36.4%という結果になっていた。

https://sirabee.com/2018/07/13/20161709282/