西日本豪雨で甚大な被害を受けた愛媛県。

 「停電のうえ携帯もつながらず、野球部員25人の大半と連絡が取れない。
おそらく野球道具も水につかっただろう」。同県西予市野村町にある野村高校の長滝剛監督(38)は、部員の身を案じていた。

 少なくとも部員2人が被災し、避難所生活を始めたという。
長滝監督は「正直、野球をやっている場合ではない。
でも僕らができるのは野球で地域を元気にすること。もどかしい思いだ」。
部員の安否確認のため、9日に避難所を巡る。

 同県八幡浜市にある八幡浜工は、校舎の1階部分が冠水した。
浸水被害の大きかった大洲市に住む部員1人の自宅も床上浸水し、主将ら部員5人が8日に駆けつけて片付けなどのボランティア作業をしたという。
千葉啓司監督(59)は「9日にも練習を再開し、3年生には最後の夏にちゃんと野球をさせてあげたい」。
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