1940年に施行された朝鮮半島の植民地支配政策の1つに「創氏改名」があった。創氏改名は、朝鮮人の姓を変え、日本式の氏を名乗るように作られた法律のことだ。

 在日3世の宋亜弓さんは、生まれも育ちも日本の在日韓国人だが、通名を使わない家庭で育った。そんな宋さんが通名を使うのは、お店の予約をするときや、
病院に行くときだという。宋さんは「“宋です”って伝えても“こん様ですね”や“ごん様ですか?”って言われる」と話し、やり取りが面倒なときは通名を使うという。

 在日4世の秦穂香さんは、在日コリアン青年連合(KEY)で、日韓友好をコンセプトにしたアイドルのプロデュースを行っている。もともとアイドルとしても活動していた
秦さんだが、「芸能活動をしていたときに2ちゃんねるで“在日”と認定された」と話す。

 秦さんは、当時エゴサーチが好きで自分の名前を検索していたところ、ネット掲示板・2ちゃんねるのスレッドに自身の名前があり、そこに「在日」と書かれていた。
在日だと知られたのは、SNSに投稿した写真がきっかけだった。秦さんの投稿写真にハングルが写り込んでいたのだ。秦さんは「そのときに初めてネトウヨ
(ネット右翼/ネット上で右翼的な言動を展開する人々のこと)の存在を知った」と振り返る。

秦さんの話を聞いた番組MCのSHELLYは「どの立場で(在日だと)認定しているの?」と怒りながらコメント。さらに、過去のSNSの写真をたどって秦さんが
在日である証拠を握ろうとした2ちゃんねるの人たちの熱量を「好き以上の感情がある」と指摘。2ちゃんねるをはじめ、親睦や交流を深める気がないネットの人たちに呆れていた。

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