今年度中にはめど

 さいたま市の清水勇人市長は3日の定例記者会見で、戸籍上は同性のカップルをパートナーと公的に認める制度を創設する方針を明らかにした。市などによると、制度が創設されれば県内で初めてとなる。


 清水市長は「制度の導入で、性の多様性を尊重する本市の姿勢を示し、性的少数者の方々の生きづらさを解消していきたい」と述べた。創設の時期について「今年度中にはめどをつけていければ」とした。

 市幹部によると、制度はパートナーとしての宣誓書を提出してもらい、受領証を渡す方向で検討するという。

 制度を巡っては、性的少数者らの団体「レインボーさいたまの会」のメンバーが、市議会6月定例会に制度創設などを求める請願を提出し、同月末に賛成多数で採択されていた。請願を提出した同市見沼区の会社員稲垣晃平さん(26)は、「こんなに早く市長に表明してもらえて、ありがたい。中身のある制度にしてほしい」と喜んでいた。

 同会によると、同様の制度は2015年に東京都渋谷区や世田谷区で始まり、今月3日までに札幌市や福岡市など全国7自治体で実施。大阪市や中野区なども今後、実施予定という。

https://www.yomiuri.co.jp/local/saitama/news/20180704-OYTNT50093.html