論議を呼んだのは、この試合の途中で勝ち点をとるのをあきらめ、警告や退場数の差でリーグ戦
突破を狙った判断だった。
最後の約10分間、攻撃せずに自軍でパス回しを続けた姿は国内外の批判を受け、監督は
「自分の心情としては不本意」と苦渋の決断だったことを明かした。

 子どもに「代表を見習いなさい」と言えない、サッカーのだいご味をそぐプレーだった。
結果としてこの賭けに勝ち、ベスト16をたぐり寄せたとはいえ、ベルギー戦の残り十数秒で
決勝ゴールを奪われた場面とあわせ、日本の課題が映し出された。

試合や勝ち負けを離れたところでも、反省すべき点は少なくない。
将来に不安が残った。

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