近年、女性のあいだで増えている「アルコール依存症」。どこにでもいるような普通の生活を送っている女性でも、小さなストレスがきっかけでその穴に落ちてしまう可能性がある、と精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんは言います。

 さまざまな依存症問題の治療に携わる斉藤さんが、そんな「ありふれた女性たち」の事例を綴ります。

※以下、斉藤さんによる寄稿。

◆ワンオペ育児で孤立していたA子さん

 最近、子育て中の女性からアルコール依存症の相談を受けます。依存症でなくとも、「乱用」のレベルの方は臨床の現場で確実に増えていると感じます。

 3歳の男の子を持つ母親であるA子さん(29歳)も、そんな女性のひとりでした。

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