‪働き方改革:高プロ反対で市民グループが国会前で集会 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180627/k00/00m/040/124000c‬;

安倍政権が今国会の最重要法案に位置づける「高度プロフェッショナル制度」
(高プロ)を含む働き方改革関連法案が参院厚生労働委員会で強行採決される可能性があるとして26日、
労働者や過労死遺族らが東京・永田町の国会前で高プロに反対する緊急集会を開いた。百数十人が参加し、
「過労死許すな」などと書いたプラカードを手に、「残業代ゼロ法案やめろ」と抗議の声を上げた。

集会は労働問題に取り組む市民グループ「AEQUITAS(エキタス)」が呼びかけた。
識者や立憲民主党や共産党、社民党の国会議員、過労死遺族、現役の労働者らが次々に登壇し、
「高プロ」の問題性についてスピーチやコールをした。

高プロは労働法制上で初めて、労働時間規制をなくす制度。対象業務や年収要件は、省令だけで変えることができるため、
いずれ要件が緩和され、対象が拡大するのではと指摘されている。
また、ニーズ把握のための厚労省のヒアリングについて不透明さが問題となっており、制度の導入理由の根拠に疑念が生じている。

NHK記者だった娘の未和さんを過労死で亡くした佐戸恵美子さんは「私はこんなところに立ってはいたくなかった。
高プロが導入されれば働かされ放題になる。これ以上地獄の苦しみを味わう遺族を増やしたくない。
高プロをなんとしても撤廃しましょう」と声を振り絞った。
 
労働問題に詳しい法政大の上西充子教授は「委員会で高プロには立法事実がないということを野党は詰めた。
政府は相変わらず過労死の問題に向き合わない。この法案は働く人の権利と尊厳に思いをいたせない人たちが作った法案です。廃案にしましょう」と訴えた。

国会では野党が長時間労働や過労死を招くなどとして、高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高プロ」について、
法案からの削除を求めている。参院厚生労働委員会は26日、安倍晋三首相が出席する審議を行った。【後藤由耶】

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