英サウサンプトン大学の地震学者ステファン・ヒックス博士を中心とする国際共同研究チームは、2018年6月、地震を表わすグローバルな絵文字をつくる国際イニシアチブ「#EMOJIQUAKE(エモジクエイク)」を立ち上げた。
絵文字は、絵を文字のように用いて、ものや事柄を象徴的に表現するもので、モバイル端末の普及に伴って文字コードの業界規格「Unicode」にもサポートされるようになり、“emoji(エモジ)”として国際的に認知されてきた。
近年では、火山噴火や台風、津波など、自然災害を表わす絵文字も開発されており、災害発生時においても、言語の壁を超える視覚的なコミュニケーションツールとして活用されつつある。
しかしながら、地震については、標準的な絵文字はいまだ存在しないのが現状だ。
そこで、「#EMOJIQUAKE」では、地震を表わす絵文字のデザインを全世界から公募。
その条件として、地震の揺れやその影響が明確に伝わる象徴的な表現であり、小さなサイズでも認識可能なシンプルなデザインで、言語や文化の違いによらず理解しやすく、すでに「Unicode」に登録されている他の絵文字と区別できるものを挙げている。
研究チームでは、応募作品の中から地震を表わす絵文字として最もふさわしいものを選出した後、絵文字のグローバル規格を定める国際機関「ユニコード・コンソーシアム」にこれを提案する方針だ。
「#EMOJIQUAKE」では、公式ウェブサイトを通じて、2018年7月14日まで応募を受付中。
アイデアがある人は、参加してみてはいかがだろうか。

https://techable.jp/archives/79059
https://www.emojiquake.org/
https://techable.jp/wp-content/uploads/2018/06/180622emojiquake2.jpg