富山市の交番に男が押し入って警察官らを刺したうえ、奪った拳銃で小学校の警備員の男性に発砲した事件で、26日午後に小学校の校長が会見し、当時の校内の緊迫した様子を語りました。

 奥田小学校・飯野校長:「午後2時15分ごろ、本校の前庭で不審者らしき人物を確認しました。
それを確認したので、すぐに職員に110番、また、倒れている方がいたので、119番に通報するよう指示を出した。
また、男性職員にはさすまたを持って1階の警備にあたるよう指示を出しました。
職員はそれぞれ持ち場に分かれて警戒にあたっております。その際、警察からの指示も頂きまして、様子を見て第2段階として児童を体育館へ避難させることにしました。
前庭が現場となっていましたので、前庭を通らないように、また、子どもの導線、安全確保に十分に注意を払うように指示をしながら、
各教室から体育館へ集まりました。体育館ではすぐに児童の人数確認をし、全員いることを確認しました。
4年生については本日、校外学習に出ていましたので、そちらの担任と連絡を取って、学校の中には入らない、バスで待機をするように指示しました。
その後、警察が前庭で犯人を確保したことを確認しました。不安に感じている児童もいるかと思います。
万が一、心のケアが必要な場合は富山市教育委員会からの臨床心理士の派遣を受けて丁寧に対応していこうと考えています」
 富山市教育委員会によりますと、死亡した警備員の中村信一さんは、学校の耐震工事のため、工事車両の誘導などにあたっていたとみられます。
一方、警察は富山県立山町の21歳の島津慧大容疑者を中村信一さんを殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕したと発表しました。
中村さんはその後、死亡しています。現場に駆け付けた警察官に撃たれた島津容疑者ですが、
捜査関係者によりますと、病院に搬送される際、警察官の問い掛けにうなずくなどしていましたが、現在は心肺停止の重体で病院で治療を受けているということです。

「男性職員はさすまたで」警備員襲われた小学校会見
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180626-00000040-ann-soci