6月14日に開幕した2018 FIFAワールドカップロシア大会。
6月19日には日本にとって初戦となるコロンビア戦が行われ、日本時間の21時にキックオフ、2−1で日本代表の勝利となり、
テレビやネット上は大いに盛り上がった。同じ頃、大勢のサポーターたちが集まっていた東京都渋谷区のスクランブル交差点も、「ニッポン」コールが起こり熱気に包まれていたという。
ハロウィンや年末年始のカウントダウン、サッカーの日本代表戦ではお馴染みの光景とも言えるが、ここではトラブルも絶えない。
今回のコロンビア戦では、大混雑のどさくさに紛れるかたちで痴漢が発生していたといい、
Twitter上にはさり気なく胸を触られた、ブラジャーのホックを外されそうになった、などという被害の声が投稿されている。
その一方で、「渋谷に行けば痴漢ができる」などという良識を疑うようなツイートも散見される。
また、渋谷スクランブル交差点の盛り上がりを伝えるスポニチアネックスの記事写真について、写っている男性のひとりが女性の背後から胸を触っているのではないか、という指摘も挙がった。
6月20日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、19日夜の渋谷スクランブル交差点の混乱や痴漢、
スリ被害についてクローズアップした際、おおたわ史絵(53)が<混んでるところには痴漢はつきもの>
<お椀とか鉄板とか入れて、触ったら損するみたいに防衛するしかない>などと女性側の自衛を説いていた。
ネット上にも、日本代表戦のある夜に渋谷スクランブル交差点が人ごみになり混雑するのはわかりきったことなのだから、
わざわざそんなところに行く女性も危機管理がなっていない、自分で自分を守れ、といった意見が出ている。
しかし、痴漢は刑法の強制わいせつ罪に該当する犯罪行為である。人ごみだから許されるというものではないし、人ごみで被害に遭うのは仕方ないというものでもない。
過去には、ハロウィンの混雑に紛れて痴漢を働き、現行犯逮捕されたケースもある。
女性に自衛を促すのではなく、痴漢は「人ごみにつきもの」の軽犯罪ではなく、絶対にしてはならないと周知するわけにいかないのだろうか。
W杯コロンビア戦勝利に湧く渋谷で痴漢被害 「人ごみに痴漢はつきもの」?
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