大阪北部地震でもデマツイート拡散 ひろゆき氏「悪質なアカウントはみんなで通報し停止を」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180618-00010020-abema-soci

スマホやネットの普及によって災害時の情報収集が素早く便利になった一方、デマ情報が拡散してしまうケースも後を絶たない。今回の大阪北部地震の発生後も、SNS上には事実とは異なるデマ情報が投稿された。

 その一つが、何者かが投稿した「大阪府北部で震度6弱でシマウマ脱走って #地震速報」というツイートだ。2016年3月に愛知・岐阜の県境にある「三国ウエスト農場」からシマウマが逃走したことを報じた毎日新聞の写真を用いたデマ情報だが、
これを信じた人たちが「大阪市内にシマウマがいるの?ビックリ!」「シマウマ脱走はやべえな!」「襲われたらどうしよう…」といった感想とともに拡散。
一時「シマウマ」が地震関連の言葉に混じってトレンド入りしてしまう事態になった。同様のデマ情報は2016年の熊本地震でも流布し、「動物園からライオンが逃げた」とツイートした男性が逮捕されている。

 他にも「京セラドーム大阪の屋根に亀裂が入っている」「京阪電車が脱線している」といったデマ情報も拡散。さらに在日外国人への差別を煽るような投稿も見られた。
こうした事態に大阪府も「情報の発信元にはご注意いただき信頼できる情報かどうか、十分に確認をしてください。また、未確認の情報をむやみに拡散しないでください」と注意喚起するに至っている。

 ネット上に投稿された情報を元にAIを使ってニュースを配信しているJX通信社(東京・千代田区)の細野雄紀氏は
AbemaTV『AbemaPrime』の取材に「今日だけで大きいもので数十件、小さいもので数百件のデマ情報が確認できた」と話す。

 「デマには大きく分けて2つの種類がある。
“シマウマ逃走“のような、全てが悪質な作り話である「創作系」と“京セラドームの屋根に亀裂“といった「誤解・勘違い系」。
後者は勘違いで投稿してしまったものが拡散されてしまうケースが多いが、いずれにしても一目で真偽を判断する難しい。
個人が発する一次情報をすべて鵜呑みにするのではなく、それがどこから来ているのか、そして裏取りされている報道機関のニュースや情報元の公式アカウントなどと併せて確認していく必要がある」とした。

 「2ちゃんねる」の創設者・ひろゆき(西村博之)氏は、「デマを拡散している人の多くは“こういうのがあったから気をつけたほうがいいよ“と、良かれと思ってやってしまっているので仕方がない部分もあると思う。
ただ、便乗して人種差別などのデマを流す人もいる。
悪質なアカウントは通報しまくると停止されるので、何か良いことをしようと思ってネットに繋いでいる人は頑張って通報したほうがいい」とコメント。
著述家の北条かや氏も「重要性とあやふやさの度合いの掛け算で情報は拡散しやすくなってしまう。
今、とても拡散しやすい環境にあるので注意が必要だ」と指摘していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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