動画エンコードの探求に「終わり」はあるのか?

https://gigazine.net/news/20180614-end-of-video-coding/


スマートフォンなどのモバイル端末で高画質のムービーを見るというスタイルが一般的になるとともに、ムービーの画質を維持しつつデータサイズを小さくする動画コーディング技術がますます重要になりつつあります。
「動画コーディングに終わりはあるのか?」というタイトルで、ストリーミングムービーのNetflixが動画コーディングの重要性についてブログ記事を投稿しています。

The End of Video Coding? – Netflix TechBlog – Medium
https://medium.com/netflix-techblog/the-end-of-video-coding-40cf10e711a2

Ciscoの研究によると、2016年にムービーによるトラフィックは、IPトラフィック全体の73%を占めているとのこと。(PDFファイル)Sandvineによると、北米の固定回線のピーク時には、Netflix、YouTube、Amazon Video、Huluの4つのVODサービスだけでダウンロードトラフィックの60%を占める状態になるそうです。
また、モバイル端末に占めるムービーアプリコンテンツは、全トラフィックの55%を占め、この割合は2023年までに75%まで増加するという予想もあります。

このような「ムービー全盛時代」の到来によって、ムービーを圧縮し再生するエンコード/デコード技術(動画コーディング)は重要性を増しています。
高い圧縮率を実現する動画コーディングによって、4Kを超える解像度の高画質ムービーをオンラインで再生できるだけでなく、貧弱なモバイル通信環境でもより高画質のムービーを再生できるようになるからです。