https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000082-asahi-soci

走行中の東海道新幹線内で男女3人が殺傷された今回の事件で、身を守る道具としてシートの座面が活用された。

乗客の証言によると、車掌が「座面を外し、盾のようにしてください」と指示し、多くの乗客が座面を抱えたという。

 東海道新幹線のシートの座面は、前方から手を入れて引き上げれば比較的簡単に取り外せる。
新幹線は終着駅のホームでそのまま折り返し運転となることが多いことから、車内清掃の際、ぬれたり汚れたりした座席をすぐに交換できるための工夫だ。
東北や北陸など他の新幹線車両もほぼ同様の構造となっている。

 外した座面は、窓側と通路側の普通席の場合、幅、奥行きとも44センチ、厚さ6センチで、重さは1キロほど。
JR東海は車掌ら乗務員に、「いざとなった場合は、座面を盾として利用するように」と教育している。
山陽新幹線を運行するJR西日本は、これまで東海のような教育はしていなかったというが、
「今回の件を参考に、座面を防具として用いることができることを乗務員に周知していく」と話している。(細沢礼輝)



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