https://anond.hatelabo.jp/20180609114041
■なぜ日本を愛さないといけないの?

昔は「実の親を愛さない子供なんておかしい」っていう空気があったけど、“毒親”という言葉が出来て多くの人がそこから解放された気がする。
いくら産んでくれた親でも愛せないことだってある、という当たり前のことがようやく世の中に浸透してきたように思う。

それと比べると、「生まれ育った国を愛さない人なんておかしい」という空気は依然としてかなり強いように思う。

なぜ日本に生まれたからといって日本を強く愛さないといけないんだろう。

自分は日本の自然や便利さは好きだけど、国全体で見ると、特に政治や労働に関わる部分には酷い点も多くて、正直素直に日本を愛しているなんて到底言えない。
でも、今の日本には「日本人は日本のことが好きなのが当然」という雰囲気をかなり感じる。
右寄りの人はもちろん、割と普通の人と話していても、ナチュラルに「日本は素晴らしいから日本を好きなのは当然」という意識を持っているように思う。

「HINOMARU」の件では、Twitterやブコメで「日本が好きというだけでおかしい扱いをされてきたこれまでが異常」みたいな意見をいくつか見たけど、そんな風潮ってどこにあるの?少なくとも自分の周りではそんな風潮はどこにもない。
むしろ、以前より強く「日本が好きじゃない日本人はおかしい」という雰囲気になってきているように思う。
別に愛国心を持つのはいいと思うんだけど、「愛国心を持って何が悪いの?」という意識から「愛国心をなんで持たないの?」「愛国心を持っていない奴はおかしい」という意識に暴走した歴史があるわけで、
それを思うと日本という国を大して愛していない自分は、なんだか生きづらい世の中になってきたなと思う。
なんで日本人ってこんなに愛国バランスの取り方が下手なんだろうね。