苫小牧市の拓勇東町内会(山端豊城会長)は、25歳以下の会員らを対象に、町内会行事の運営に協力した回数などに応じてスマートフォンの使用料を
年間最大で5000円補助するスマホ通信費補助事業をスタートさせた。若年層の町内会活動参加を促すのが狙いで、全道的にも珍しい取り組み。
山端会長は「若者の意見を積極的に取り入れ、町内会活動の幅を広げていきたい」と意気込んでいる。

 市などによると、拓勇東町の4月末時点の人口は7616人で、町内会加入率は42%。平均年齢は32歳(全市平均46歳)と若く、65歳以上の割合を示す高齢化率も6・5%(同27・8%)と低い。

 山端会長は「スマートフォンを利用する若者が多く、アルバイトをして通信費を賄っているという話を聞き、その時間を少しでも町内会に向けてもらいたい―と通信費補助を決めた」と言う。

 補助額は年間5000円を上限に協力回数のほか、活動内容なども考慮し、年度末に決定。申請手続きはメールや電話で受け付け、各種行事の中で協力可能な日時を調整する。

 町内会加入世帯の25歳以下で高校生以上を主な対象として想定し、会員には5月の町内会報で事業を告知。申し込みはまだないが、山端会長は「過去に
町内会行事を手伝ってくれた若者に声掛けするなどし、地道に事業を周知したい」と話す。
https://www.tomamin.co.jp/news/main/13997/